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LTE回線でネット接続できる最新のカーナビで、自分のクルマがwifiスポットに!

きょうび、ネットは生活の奥深くまで浸透しており、ネット接続を一度もしない日なんてまず無いのではないでしょうか?

10年くらい前だと、携帯の電波が届かない場所が意外に多くありましたが、今はもう携帯の電波が日本全国津々浦々をほぼ完全に覆ってしまったので、日本のどこに行ったとしても、携帯がつながらないなんてことはほぼありません。

そんな時代なので家や職場でネット接続に困ることはほとんどないと思いますが、そんな中にあってもまだ、クルマとネットはあまり近しくない印象です。

そんな中でも、数少ない事例として、テスラが当初から3G回線接続を標準にしていたり(現在はLTE通信)、最近では日産が、車種限定で接続サービスを提供したりしていますが、逆に言えば、これ以外にはほとんど無いという状況です。

そんな中で、メーカーや車種に関係なく、どんなクルマにも取り付けることができるカーナビがネットに常時接続となることには意義があるのではないかと思います。

対応車種でなくても、カーナビでネット対応に

このカーナビは、カロッツェリア(パイオニア)の「サイバーナビ」シリーズ。

最上位機種である「AVIC-CQ910-DC」を筆頭に、9型、8型、7型のラインナップがあります。

※wifiスポットとして外部機器をネット接続できるのは、末尾に「DC」が付いた機種のみです。これがない機種は、カーナビ自体の常時接続は可能ですが、外部デバイスのネット接続はできません。
また、「DC」のついた機種を購入すると、docomo in car Connectに、1年間無料で接続できます。

問題の常時接続ですが、これは、NTT docomoの「docomo in Car Connect」サービスを利用しています。日産自動車のサービスもこれです。

接続は定額のLTE通信なので、決まった料金を先払いすることで、その期間中は通信料を気にすることなくネット通信が使用可能となります。

料金は、
1日:500円
30日:1500円
365日:12000円
となっています。

1日契約の割高感がかなり目立ちますが、期間によらない固定コストを考えればまあ納得の範囲内でしょう。

それを考えると、年間プランでの月1000円は、むしろ安く感じるくらいではないでしょうか?

しかし、クルマを多用する方なら全然問題ないと思えるレベルでも、日曜くらいしか乗らない人にとっては、1年契約なんてしたところで契約期間のほとんどを無意味に放っておくことになるので、やはりもったいないと感じてしまいますね。

この料金体系は、そういうところを意識したものではないかと思います。




クルマのネット対応はまだまだ過渡期

いくら便利と言っても、地図を更新できるとか、スマホやパソコンの接続ができるwifiスポットになるだけでは、それほどの価値を感じない方のほうが多いのではないでしょうか。

まだクルマがネットに常時接続するという概念が浸透していないために、「docomo in Car Connect」もこういう料金設定になるわけですが、これ自体が過渡期であることを示していると言えます。

家庭や職場では常時接続が当たり前の世の中になりましたが、昔は違いました。

クルマも、このカーナビのようなところから始まって、いずれは家庭と同じように常時接続が当たり前になっていくのでしょう。

自動運転にしたって、人間が動かすクルマがたくさんいる中走ろうと思うから難しいわけで、周りにいるクルマの多くが自動制御で、互いに通信していれば、驚くほど簡単になるのではないか、という話もあります。

クルマのネット対応の真価は、常時接続が当たり前になるあたりから発揮されるのではないでしょうか?

とはいえ、このカーナビ本体の価格も、最上位機種の「AVIC-CQ910-DC」が20万円以上、それ以下の機種でも15万~20万円くらいするので、まだすぐに普及するというような感じでもありません。

今はまだみんなが欲しがるようなものでもありませんが、この動きはやがてじわじわと広がり、いずれはこれが当たり前になる時代がくるのでしょう。







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