無線LANルーターが既存ネットワークに組み込めない?
ここでの例として、
「既存のネットワーク「192.168.90.**」にBUFFALOの無線LANルーター「WSR-6000AX8」を無線LANのアクセスポイントとしてネットワークに組み込もうとしている」
という状況であると仮定します。
※設定ツールは以下からダウンロードできます。
規定通りに接続しているのに、設定画面で無線LANルーターのIPアドレスを既存のネットワークのセグメントとなる「192.168.90.251」に設定しようとすると、「Internet側ネットワーク内のIPアドレスは使用できません」という赤文字のメッセージが出てしまい、戻ることしかできません。


また、この状態で使用すると、この無線LANルーターに接続した機器に対しては、既存ネットワークとは違う「192.168.11.**」のIPアドレスがDHCPで割り振られれてしまうため、ネットワークが二重にあることになって、使えなくはないものの、いろいろと不便な状態となってしまいます。

後述しますが、この問題を解決するには、本体背面の物理スイッチの設定変更が必要となります。
今回は、このようなケースの対処法についてご紹介します。
「Internet側ネットワーク内のIPアドレスは使用できません」というエラーの意味
まず、この「Internet側ネットワーク内のIPアドレスは使用できません」というエラーの意味について考えてみましょう。
BUFFALOの無線LANルーター「WSR-6000AX8」の背面にはスイッチが2つあり、工場出荷時の設定は、上のスイッチは「AUTO」、下のスイッチは「ROUTER」になっています。
つまり、自身でネットワークを制御し、DHCP機能で自動取得の機器にIPアドレスをリースする、単独のルーターとして機能するように設定されているのです。
現状、既存のネットワークが別のルーターに制御されている状態ですが、そのルーターの下位に、同じIPアドレスを制御しようとする別のルーターをもう1つつなげてしまうと、1つのセグメント内に、同一ネットワークを制御するルーターが2つ存在することになってしまいます。
そうなってしまうのをブロックした時に出るのが、先の「Internet側ネットワーク内のIPアドレスは使用できません」というエラーです。
既存のネットワークからのLANケーブルを「Internet」ポートに挿したと思いますので、つまりは、「2台目のルーターをそちら側と同じIPアドレスには設定できませんよ」ということです。
意味が分かると、至極当然のことを言っているのが分かります。

既存ネットワークのIPアドレスを「WSR-6000AX8」の初期値に一致させて無理やりつなぐと一応は機能しますが、設定ツールも起動できず、正常とは言えない状態となってしまいます。
本体背面の物理スイッチの設定変更が必要
この問題は、設定画面での内部設定による解決は不可能で、本体背面の物理スイッチの設定変更が必要です。
工場出荷時の設定は、上のスイッチは「AUTO」、下のスイッチは「ROUTER」になっていますので、
上のスイッチを「MANUAL」、下のスイッチを「AP」に切り替えます(上のスイッチに優先権があり、上が「AUTO」だと、下のスイッチを切り替えても効きません)。
スイッチを切り替えたら、念のため一度電源を抜いて再起動した方がいいでしょう。

これにより、AP(アクセスポイント)モードとなり、既存のネットワークの一部として動作するようになります。


設定画面で自身のIPアドレスを既存のネットワークと同じセグメントに設定できるようになり、DHCP機能がなくなります。
これで、この無線LANルーターに接続された機器も、既存ネットワークと同じセグメントのIPアドレスが割り振られるようになります。
まとめ
工場出荷時の状態では、当然新しいネットワーク構築を前提としているため、DHCP機能を備えた無線LANルーターとして機能する状態で出荷されています。
これを、既存のネットワークでの無線LANアクセスポイントにしようとする場合は、設定画面では変更できず、本体背面にある物理スイッチによる、アクセスポイントモードへの切り替えが必要です。
なるべくならこういうスイッチは触りたくない、という意識が働いて、初期設定のまま不便な状態に甘んじている方もいるかも知れませんが、そうである場合は、早急に修正いただきたいと思います。