thunderbirdがバージョン78.2.2に自動更新されてから、メールがさっぱり来なくなりました。
TLSの設定を変更すると受信可能に
原因は、thunderbirdの仕様変更で、バージョン78からTLS1.0/1.1が無効化されてしまったことです。
メールサーバー側がTLS1.2に対応していない場合に、TLSで接続の保護をする設定にしていると、thunderbirdのアップデート後に受信できなくなってしまいます。
この問題を解決するには、以下の2通りの方法があります。
「サーバー設定」>「セキュリティ設定」の設定を変更する
「アカウント設定」>「サーバー設定」の「セキュリティ設定」が「STARTTLS」になっていたのを「なし」に設定すると、今まで受信していなかったメールが津波のように入ってきました。
「設定エディター」で「tls.version.min」の設定を変更する
この方法でも受信はできるようになりますが、途中の画面にもある通り、動作保証外となってしまいますので、この方法は自己責任でお願いします。
上の方法が推奨です。
「ツール」の「オプション」画面を開き、一番下までスクロールします。
一番下にある、「設定エディター」ボタンを押します。
「動作保証対象外になります!」という画面が出ますので、「危険を承知の上で使用する」ボタンで進みます。
割と下のほうにある「security.tls.version.min」を選択します。
ここを「3」から「1」にすると、TLS1.0/1.1が有効となり、受信できるようになります。
ただ、thunderbirdがこれをわざわざ無効にしたことが発端なので、有効にすると何か問題がある可能性もあります。
まとめ
筆者の場合、8月1日に受信したのを最後にメールが来なくなっているアドレスがあったのですが、複数のアドレスを使っているため発見が遅れ、設定変更で受信したら500通ほどが止まっていました。
幸い、緊急を要するものはありませんでしたが、場合によっては大変なことになる可能性もあったので、冷や汗ものです。
もし、「最近メール来ないな」と思っている方がありましたら、確認してみることをお勧めします。