2023年9月20日、Windows 7/8からWindows 10/11へのアップグレードを終了したという発表がありました。
ただ、Windows10からWindows11へのアップデートは2023年10月1日現在でも可能となっています。
今からでも、無償でのwindows10化は可能
microsoftより、2020年1月でwindows7のサポートが打ち切られるという発表がありました。
有償のサポート3年延長パックを2019年12月に発売するという米microsoft社の発表もあったようですが、日本では実現しなかったようです。
かつて、2016年頃に、windows7を無償で10にアップグレードしてくれるというキャンペーンがありましたが、妙に強引な手法だったため、それによる抵抗感もあって、そのときに乗らなかった方も多いのではないでしょうか。
もう、無償アップグレード期間も終わったから、今からwindows10にしようと思ったら、パッケージ版を買わなければ、とお思いではないでしょうか?
2016年当時の無償アップグレードをしていないwindows7を無償でwindows10にすることは、2021年1月15日現在でも可能です。
windows10化が可能な条件
現時点でwindows10へのアップグレードができるのは、windows7、8、8.1の正規ライセンスで動作しているOSです。
また、OSはよくても、本体がwindows10に対応できない可能性もあるので、その確認は必要です。
とはいえ、メーカー製のPCならメーカーに問い合わせるなりサイトで調べるなりできますが、自作PCの場合は、やってみないと分からない部分もあります。
アップグレードを始める前に確認すること
いったんアップグレードしてしまうと、もう旧OSメディアで再インストールしない限りは元には戻せなくなります。準備は入念に行いましょう。
・大事なデータは必ずバックアップを取っておく
・USB接続の外部機器(外付けハードディスクやプリンタ等)は、必ず外しておく
・ウイルス対策ソフトは停止、もしくはアンインストールしておく
(インストール手順の途中で互換性のない常駐ソフトが検出されると、対策を終えるまで先に進めなくなります)
・特殊なビデオカードを搭載している場合は、いったん外したほうが無難
もう一つ重要なポイントとしては、自分がよく使うアプリケーションがwindows10対応かの確認も必要です。
必要不可欠なアプリがwindows10に未対応である場合、アップグレード自体を見送るかの検討が必要となるでしょう。
アップグレードの手順
今回アップグレードしてみるのは、DELLのLATITUDE5520。
2012年8月製造の15インチノートモデルです。7年も前のものとしてはなかなかのスペック。
microsoftのwebサイトに、windows10のアップグレードに最低限必要なスペックが記載されているので、念のため確認しておきましょう。
→Windows 10 インストールのシステム要件
microsoftのwebサイトにある、「windows10のダウンロード」ページにある「ツールを今すぐダウンロード」ボタンでダウンロードを行います。
→windows10のダウンロードページ
ダウンロードボタンの下にある青い文字のリンクは、それぞれの説明で、ダウンロードリンクの類ではありません。
「MediaCreationTool1903.exe」がダウンロードされました。(1903はwindows10のバージョンなので、今後変わる可能性があります)
「MediaCreationTool1903.exe」を立ち上げると、ライセンス条項に関する確認画面が現れます。
準備がOKなら、内容を確認の上で「同意する」ボタンを押します。
「実行する操作を選んでください」画面になるので、ここで「このPCを今すぐアップグレードする」を選びます。
「別のPCのインストールメディアを作成する」で進むと、メディア作成中に「このツールの実行中に問題が発生しました」と言われて中断させられてしまいます。
おそらくですが、過去の無償期間中にwindows10にしていないPCだからだと思われます。
ダウンロードが始まります。結構時間がかかります。
再度、ライセンス条項の確認画面が入ります。
一応内容を確認の上、「同意する」で進みます。
全ての準備が整うと、「インストールする準備ができました」という画面になります。
問題なければ、「インストール」ボタンで進みます。
インストールが開始されます。
時折、ここでwindows10のプロダクトキーを入力する画面が表示されることがあります。
DELL製PCの場合は、画面の左下に見づらく表示されている「後で入力」の文字をクリックすることで、先に進むことが可能です。
windowsのライセンスは、DELLの本体に埋め込まれているプロダクトコードで担保されているので、プロダクトキーを入力しないまま先に進んでも、インストールが完了して再起動すると、ライセンス認証が完了した状態となります。
基本的には、元となるwindows7や8のライセンスが正規のものであれば、問題なく進むと思われます。
結果
もともとはwindows7だったものが、
無事、windows10proで起動しました。
まとめ
最初に触れた通り、2020年1月でwindows7のサポートが終了します。
今はまだ無償のアップグレードが可能ですが、サポートが終了した後まで同じことができるとは限りません。
microsoftの公式は、「無償期間中にアップグレードした本体を旧OSメディアで再インストールした場合でも、再度のwindows10化が可能」と回答しています。
(アップグレード時に本体情報を読み取って、microsoft側で記録していると思われます)
現在も無償アップグレードが可能であることは公式には触れられていませんが、2020年1月以降にこの方法での無償アップグレードができなくなった場合でも、この時点でアップグレードしておけば、「無償期間中にアップグレードしたPC」と同列に扱われる可能性が高いので、お使いのwindows7/8のパソコンがまだ使えるものであるなら、とりあえずはアップグレードしておくことをお勧めします。