ハードディスクをSSDに換えるだけで、動作が軽快に
ちょっと前、具体的には3~5年くらい前の機種のWindowsパソコンを使っている方なら、仕事中などに「PCの動きが遅い!」と思ったことは1度や2度ではないでしょう。
そういうパソコンを、手っ取り早く、確実に高速化する方法として、「Cドライブがハードディスクである場合、それをSSDに交換してしまう」という方法があります。
これにより、使い勝手はそのままに、誇張ではなく本当にサクサク動くようになります。

SSDに入れ替えるとして、OSのクリーンインストールから始めると、元通り使える状態にするのに、かなりの時間を要してしまいます。
なので、ここでは、「デュプリケーター」を使って、今使っているハードディスクの中身をそっくり移す方法を採用します。
この方法であれば、今の状態をそっくりそのまま引き継げるので、アプリケーションの再インストールなどの手間が一切発生しません。
デュプリケーターでのコピーの時間だけで作業が終了し(容量にもよりますが、だいたい数時間)、あとはドライブを付け替えるだけで完了です。
全てが何一つ変わらず、ただ動作だけが見違えるほど軽快になります。
実際の交換手順
SSDを準備
まず、現状のハードディスクと同じ容量の、SATAタイプのSSDを用意します。
一般的には、Cドライブには500ギガか1テラのものが使われていることが多いので、それと同じものを準備しましょう。

送りと受けのドライブの容量が違うと、送りの方が大きければ受け側に入りませんし、受けの方が大きいと、送りとの容量の差分が未割り当て領域となるため、その分がムダになります。
デュプリケーターを準備
次に、デュプリケーターを用意します。
ドライブを挿す口が2つあるものが一般的で、それぞれの挿し口に番号や記号が振られています。


ドライブのコピーを実行
電源を切った状態で、正面から見て手前側(ついている番号としては1、Aなど)に現状使っているハードディスクを挿し、奥側(ついている番号としては2、Bなど)に、これからデータを入れるSSDを挿します。
両方のドライブの取り付けに問題がないことを確認して、電源を入れます。

送り、受けのドライブを挿す位置や、コピーを行う操作の方法については、製品ごとに違いますので、必ず、製品の取扱説明書を熟読の上で実施してください。
特に、挿し口を間違えると元データが失われてしまいますので、十分に確認を行ってください。
SSDは、品質と価格のバランスが非常にいいクルーシャルのものがおすすめです。
アメリカのマイクロンテクノロジー社の製品で、安定性には定評があります。

デュプリケーターは、ロジテックのものをチョイスしています。
ディスクのクローン作製はもちろん、背面のUSB3.0コネクタでPCと接続すれば、PCへの外付けキットとしても使えます。
